熊本県天草という自然豊かな田舎町に生まれた私が医師を志したきっかけは、小学生のとき大きな怪我をした際に大学病院で治療を受けたことです。
誰かの役に立てる医師という仕事に感動し、この仕事に憧れを持ちました。

夢を叶え医師になり、数ある診療科の中で産婦人科を選択したのは研修医時代にとても大切な人を失ったからです。自分の命よりも大切な存在でした。
それまで整形外科医や救命救急医を選択しようと思っていた私ですが、急きょ産婦人科へ進む事を決めました。その当時、産婦人科は高い訴訟リスクや激務などから、医学生や研修医から最も敬遠されていた診療科でした。周囲から反対された事をよく覚えています。

しかし、自分自身がつらい経験をしたからこそ「病気で苦しむ人の立場に立って、思いやりと誠意のある医療を提供したい。」そして、「自分ならその医療を提供できる。」と確信に近いものを感じ、産婦人科を選びました。自分が診察する全ての患者さまの幸せを願い、辛い症状で悩む患者さまとそのご家族に寄り添う医師であり続ける事が私の人生の目標です。